2011年5月6日金曜日

5月6日、日々是平安。

初めて授業でブログを立ち上げて、早や5ヶ月。
全く更新せぬまま、今に至っております。
同級の他の一部の方々は、まめに毎日の授業の進捗を記述しているのを見るに付け、
頭が下がる思いです。
思えばこの数ヶ月。
様々なことがありました。
ことに、あの東北大震災。
大袈裟でなく、人生観を変えてしまいかねない、自然からのしっぺ返し。

あるドキュメンタリーを見ました。
一瞬にして、津波で両親を失った幼い兄弟。祖母と3人で避難生活を送っている。
二人は、涙を見せるでもなく、時折笑顔を交え、淡々と日々をすごしていました。
災いに遭遇してから、まだ一月半。
肉親をもぎ取られた事実に、心の折り合いをつけられるはずもない。
カメラを意識してはしゃいでみせるのも束の間、一瞬のうちに垣間見せるうつろな眼差し。
彼らを見守る精神科医の話では、心の傷はすぐに表面化しないものの、徐々に顕在化していくとのこと。
何とか励ましてあげたいけれど、うかつに「がんばれ!」とも言えない。
周囲の人たちもつらい。
悲しみは少しずつ、時間に溶かして薄めていくしかないのでしょう。

直接被害に遭わずとも、多かれ少なかれ、皆、日常を奪われました。
桜が咲き、日に日に暖かさが増し、通常ならば人々の心も浮き立つべきところ・・・。
自粛ムードは当然のことながら、過剰な呼びかけに手足が縮こまり、本来の身の丈にあった生活さえも、ままならなくなる。

被災した方々への気遣いは今後も必要でしょう。
その上で、日々の営みに思いをはせ、感謝しつつ享受していきたい。
蛇口から溢れる水。何気なく使っているガス・電気。
茶碗一杯の飯。
盃一杯の酒。

あるJリーガーが、海外から送った一言。
「日本は一つのチーム」

チームなればこそ、誰かが傷を追い、戦えなくなったら、
「今は休んでろ、俺が出る。」
東北がタイムアウトしている間、他の地域の人たちが「がんばる。」
こちらがエネルギッシュに動けば、その熱は東北にも伝わる。

復興を願う気持ちは、皆、一緒。

自分に何が出来るか、そんなことばかり考えては盃を干す。
(了)

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